「人間の気持ちひとつで一生を左右されるんだもんなぁ。馬の気持ちが完璧にわかったら、俺ら気がおかしくなるかもしれん。」

銀の匙(著:荒川 弘)の名言

御影のおじさんが家畜の厳しさを語った時の一言。

「家畜とかそういうのに生まれてしまったばっかりに、
 情け無用の生か死かの二択人生に放り込まれる奴もいれば・・・

 競争社会の中でろくな成績は残せなくても、
 愛されて最期まで大切にされる奴もいる。

 人間の気持ちひとつで一生を左右されるんだもんなぁ。
 馬の気持ちが完璧にわかったら、俺ら気がおかしくなるかもしれん。

『銀の匙』 / 御影 優志(御影のおじさん)
『銀の匙』 第1巻

家畜は本当に人間の身勝手で生かされ、殺されていきます。
その良し悪しは、その人の立場や考え方で変わってくるのだと思いますが、自分たちが家畜たちの犠牲の上に成り立っていることは忘れないでいたいですね。

御影のおじさんは、家畜の気持ちなんてカンペキにわかるわけがない、と言っていましたが、気持ちがわかってしまったら間違いなく気が狂ってしまうと思います。

農業に携わっていない立場ではやはり可哀想に感じてしまいますが、農業に携わる人には別の想いがあるのでしょうね。
本当に難しい、考えさせられるテーマの漫画ですね。

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