「夢を持つという事は、同時に現実と戦う事になるのを覚悟する事だと思うよ。」

「まぁ、学力・学費はもちろんだなぁ、体力もいるね。
　あとは私の持論だけど・・・

　殺れるかどうか。」

「特に経済動物を相手にしてる家畜獣医なんて、
　しょっちゅう命の選択を迫られるしね。」

「獣医になる夢を持って農大に入って、その選択を迫られた時に
　『やっぱだめだ』ってなる人はやはりいるよ。」

「だからと言って獣医になるのをあきらめた人がダメって事は無い。
　世の中にはそういう『殺せない・殺させたくない』
　ってやさしい人達が頑張ってるから
　助かってる命がたくさんあるんだ。」

　「夢を持つという事は、同時に現実と戦う事になるのを
　覚悟する事だと思うよ。」

『銀の匙』 / 獣医の先生

『銀の匙』第1巻

御影のおじさんの馬の診療所で働く獣医さんの台詞です。

重みのある言葉ですね。
夢を持つことに不安を覚えてほしくはないですが、これも覚悟すべきことなんですね。

夢に向かって歩いていくことでぶつかる壁は多いと思います。
他のやりたいことを我慢することになるかもしれませんし、周りの目が気になってしまうものもあるかもしれません。
でもそれに立ち向かう覚悟を持ってこそ、夢を掴むためには必要なのだろうなと思います。

夢を持つことも持てないことも、とても力が必要ですね。
彼らがどんな結論を出していくのか、引き続き『銀の匙』を応援していきたいです。

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