「自分で自分を説得しながら進んでいける人間でなければダメなんだ」

「自分で自分を説得しながら進んでいける人間でなければダメなんだ

　プロになるのがゴールなんじゃない
　なってからの方が　気が遠くなる程長いんだ

　進めば進む程　道はけわしく　まわりに人は　いなくなる
　自分で自分を調整・修理(メンテナンス)できる人間しか
　どのみち先へは　進めなくなるんだよ」

『3月のライオン』 / 幸田のお父さん

『3月のライオン』第1巻

幸田八段が、息子が将棋を辞めると言い出した時に桐山に言った言葉です。
「人に説得されて続けるようではどのみち続かない」、と。

きっとそうなのでしょうね。
その道のプロとして人生を歩んでいくのであれば、自分の意志で進んでいくしかない。
人に言われなくては進めない道なら、うまくいっているときはいいけれど行き詰ったときにそこから進む力が出せないということですから。

挫折はあったとしても、その道に戻るには自分がまたその道を歩く覚悟を決めなくてはならない。
厳しいですが、その意思を持てるかどうかもプロになる決め手のひとつなのかもしれません。